「宝塚に入りたい」――その気持ちは、本気だった。
練習も我慢も、人一倍してきた。
努力すればきっと報われるって、信じていた。
夢を叶えるって、そういうことだと思っていた。
でも、合格発表で自分の番号がなかったあの日――
目の前の世界が、音を立てて崩れていくような感覚だった。
◆夢は、こんなにもあっけなく終わるの?
「何のためにここまで頑張ったの?」
「もう、未来なんていらない」
そんなことまで、考えてしまった。
私はそんな経験をしたひとりです。
どれだけ努力しても、どれだけ願っても、叶わないことがある。
それが現実だと突きつけられたとき、
「もう、何を信じて生きればいいの?」とすら思いました。
当時、宝塚の受験スクールの先生に言われた言葉――
「この経験は無駄じゃないよ」
「結果じゃなく、やってきたことが大事」
「宝塚を目指して頑張ったことはあなたにとっての宝物になる」
…どれも、心にはまったく響きませんでした。
いくら慰められても、元気づけられても
先生たちは、宝塚にいた人間だもん。
入れなかった人に気持ちなんて永遠に分からないよ!
と、心の中は張り裂けそうな思いでいっぱいでした。
願いなんて叶わない。
そんなもの、嘘ばっかりだって思っていました。
叶う人だけが、「経験は宝だよ」って言ってるようにしか聞こえなかった。
そんなふうに、拗ねて、すねて、絶望して、心を閉じていました。
だって、本気で夢を叶えたかったんです。
誰かに褒めてほしくて頑張ってたわけじゃない。
宝塚の舞台に立つこと、それがすべてだったんです。
だけど、あれから年月が流れて、
私は宝塚ではないけれど、舞台に立つという夢を叶えました。
決して順風満帆じゃなく、紆余曲折もあったけれど、
ダンサーとして、オペラ歌手として、
人生の新しい物語を何度も書き直しながら、今を生きています。
そして今は、生徒たちの夢を支える立場となり、
誰かの心に火を灯すような仕事をしています。
…今なら、あのときの自分に言えるんです。
「あの痛みも、無駄じゃなかったよ」って。
◆だから私は、今のあなたに、心から共感できます。
悔しい。情けない。虚しい。何もしたくない。
まるで体の中のエネルギーが全部抜けてしまったような感覚――
そのままの気持ちを、あなたは抱えていていいんです。
このセッションでは、
その思いを言葉にしてもらうところからはじめます。
涙が出ても、何を言っても、うまく話せなくても大丈夫。
私は、あなたと同じ道を通ってきた人間です。
わかるからこそ、寄り添える言葉があります。
そして――
◆宝塚を目指した娘さん・息子さんを支えた親御さまへ
何年も付き添い、送り迎えをし、
レッスン費用、受験費用、遠征費…
「できる限りのことはしてきた」そう思われたことでしょう。
だからこそ、
不合格の現実を前に「やりきれない」気持ちを抱えていませんか?
- 「何も残らなかったような気がする」
- 「あんなにお金も時間もかけたのに…」
- 「もう少し早く諦めさせるべきだったのかも」
- 「本人以上に、私が落ち込んでいるかもしれない…」
そんなふうに思ってしまうこと、実はよくあることなんです。
でも、それは「愛情があったからこそ」なんですよね。
真剣に支えた親御さんほど、夢の終わりにぽっかり穴が開いてしまう。
「ムダだった」と自分を責めたり、
「子どもに怒りや苛立ちを感じてしまう自分」に、
さらに自己嫌悪していませんか?
その気持ちもまた、自然で、正直な感情です。
無理にキレイに整理しなくていい。
あなたの心にも、安心して話せる場所が必要だと思っています。
◆このセッションでできること
- 宝塚受験が不合格だったことを、誰よりも理解してくれる人に話す
- 「何も手につかない」今の気持ちを言葉にする
- 親としての葛藤や後悔・心のもやもやを話す
- 次の一歩を踏み出すヒントを見つける
- 「努力は意味があった」と思える日を、少しずつ迎える準備をする
◆セッション詳細
対象:宝塚・ミュージカル受験に挑戦した方/その親御さま
方法:Zoom(顔出し・音声のみどちらでも可)
時間:60分
料金:8,000円(税込)※初回お試し 5,000円
特典:セッション後7日間のLINEまたはメールサポート(希望者)
人数:月2名限定(不定期受付)
◆最後に
宝塚に挑戦した日々は、まぎれもなく“本物”でした。
結果がどうであれ、その輝きは消えることはありません。
今はまだ、そう信じられないかもしれません。
でも、もしあなたが「誰かに聞いてほしい」と思っているなら、
その声を、私はまるごと受け止めたいと思っています。
「夢のあとに読むセッション」
この時間が、心にあたたかな風を運ぶきっかけになりますように。