宝塚音楽学校を受験するのに理想の体重があるのを知っていますか?
宝塚の舞台を観劇しに行くと、舞台を学びに来ている生徒さんを客席で見かけることがありますが、本当にスタイルが良い上にとても細く、ひと目で「現役のタカラジェンヌさん」だと分かります。
宝塚音楽学校受験においても、合格していく方は細身の方が多いのは事実です。
そこで、この記事では宝塚受験において
- 理想体重
- ダイエットの必要性
- ダイエットの弊害
- 体重管理をする上で親ができること
を私自身の宝塚受験の経験から学んだことをお伝えしていきます。
宝塚受験生の理想体重
宝塚音楽学校の受験資格に「容姿端麗」という条件がある故に、見た目の良さが重要になってくる宝塚。見た目の良さは、一瞬でわかる外見の良さ=スタイルの良さが求められます。
スタイルの良さには、その人の持っている体のバランスも必要ですが一番分かりやすいスタイルを決めるのは「細いか太いか」。つまり、体重が重要になってきます。
私が宝塚受験スクールに通っていた際、体重は『身長―115~120キロ』にするようにと受験スクールの先生に毎日のように聞かされていました。
160センチの身長の場合、40~45キロが求められます。
親としては、15〜18歳の成長期の女の子にとってこの体重は少なすぎるのでは?と心配されるかもしれません。
しかし、宝塚受験においてスタイルが良い!とされる理想体重は『身長-115~120キロ』が求められるのです。
宝塚受験でダイエットは必要か?
この理想体重『身長―115~120キロ』内であれば、ダイエットはまったく必要ありません。
ダイエットの必要のある人はこんな人。
- 大幅に理想体重を超えている人
- 理想体重『身長―115』ギリギリではあるが一見太ってみえる人
ダイエットが必要な人にどのような対処方法があるか紹介しますね。
大幅に理想体重を超えている人
理想体重を大幅に超えてしまう場合は、理想体重に少しでも近づくようダイエットが必要です。受験スクールで、ダイエットをするように言われることでしょう。
受験スクールによって、栄養士のアドバイスをいただけるスクールがありますので、元々理想体重を大幅にこえているな、という方は受験スクールを選んでください。
10代で何のアドバイスもなしにダイエットしようとすると「食べなければ痩せる」と食べないダイエットを始めてしまう場合が多いので、受験スクール選びがここでとても大事になってきます。ただ「痩せなさい!」というだけでは心が追い詰められてしまうので注意が必要です。
理想体重『身長―115』ギリギリではあるが一見太ってみえる人
理想体重内でも、一見太ってみえてしまう人も少しだけダイエットが必要です。
こんな人は、食生活のみでダイエットをするのではなく、レッスンや普段の生活習慣で体重のコントロールをしていくことをおすすめします。
- バレエのレッスン内で、痩せたい部分を特に意識してストレッチする
- 歌のレッスンで、体中の筋肉を意識して使うように歌う
- 普段の生活でなるべく歩く
- 人にみられることを意識して過ごす
このように普段の生活とレッスンに対する意識を変えるだけで2~3キロは減ります。
そして何より大事なのは「私は宝塚音楽学校を受験し、合格するんだ」という強い意識です!
宝塚受験におけるダイエットの弊害
宝塚受験という大きな試験を目標に頑張っている子供は、『ダイエットが必要』と先生に言われれば、『ダイエットしてやせなきゃ!』といって頑張りすぎてしまう場合があります。
食事をとるのを極端に制限したり
サプリメントの力を借り過ぎてしまったり
過剰に運動をはじめたり。。。
ダイエットが成功して理想体重内になったのに、食事をすることで元の体重にもどらないように注意しすぎて、ダイエットを継続し痩せすぎてしまう場合もあります。
また、ダイエットしているライバルたちが、どんどん痩せて綺麗になっていくと焦りを感じ、本来ダイエットしなくてもいい子が「負けられない!」とダイエットしてしまい、宝塚を目指すために頑張っているのにいつしかダイエットの競い合いになってしまう子もいます。
ダイエットに成功し、晴れて宝塚音楽学校に入り劇団に入団したもののリバウンドしてしまいその後痩せることなく退団された方も現実にいます。
【体験談】私が体験した宝塚受験でのダイエットによる弊害
実は私自身も、宝塚受験における体重管理で悩んだひとりです。
私の場合165センチで体重は48キロでした。理想体重『身長―115~120』の中でダイエットの必要はありませんでしたが、周りの子がダイエットを始めどんどん綺麗になっていく様子をみて焦ってしまい、本来必要でないダイエットを始めてしまったのです。
宝塚受験スークルでのレッスンがある土日は、朝から夜までレッスン。
朝食:軽く野菜とパン
昼食:レッスンの合間におにぎり1個
夕食:レッスンが終わった夜遅くにお豆腐かスープ類を飲むだけ
間食:ヨーグルトか飲み物を飲むのみ
平日は、母の作ってくれる朝食と学校へ持っていくお弁当をきちんと食べていましたが、夕食はレッスンが終わった夜遅くになるので、食べられないといって出されたものの半分しか食べませんでした。
そんな食生活をしていたので、受験1~2ヶ月前に48キロから42キロになってしまい、細すぎてバランスの良くないスタイルになり、受験スクールの先生にも「もう少しあなたの場合は太った方がいい」とまで言われるようになってしまいました。
先生に太った方がいいと言われても、宝塚受験をしている間すでに自己流の食生活になってしまっていたのでもはや自分では食生活のコントロールが上手くでなくなってしまい、受験時には体重は165センチ42キロのまま。
当時は自分ではいいと思っていたスタイルですが、今思えば本来持っている自分の良さもそげ落ち痛々しくスタイルも良いとは言えないものと断言できます。
宝塚受験が終わりダイエットの必要性がなくなったら今度は食欲が止まらなくなり、1ヶ月で元の体重に戻り自分では「やばい!」と感じるものでした。
しかし、ダイエットの沼にはまっている私を心配した両親から「このくらい体重があったほうがあなたらしく綺麗だよ」と優しく言ってくれました。
なかなかダイエット思考から離れることができなく、1年くらいは体重のことが気になる日々を過ごしましたが、ミュージカルの舞台活動ができるようになりメンタルも安定し、ダンスレッスンや舞台稽古の忙しさでダイエットや体重が気にならないようになったのです。
宝塚受験において無理なダイエットをしてしまうと、1~2年(人によってはそれ以上)引きずってしまうこともあるので、注意してほしいと心から思います。
宝塚受験生の親にしてほしい子供の体重管理
宝塚受験をする子供の体重が理想体重の範囲であったら今の食習慣を維持し子供が周りに感化されて無理なダイエットをしていないかを注意してみてあげてください。
もし無理なダイエットを始めていたら「今のスタイルとてもいいね」など、スタイルの良さを褒め認めさせてあげましょう。
10代の成長期、夢に向かって頑張っている中で親からの褒め言葉は、嬉しいものです。
理想体重を大幅に超え、ダイエットの必要な人に関しては専門の方の指導を仰いでください。そして、ダイエットをするときは挫折しないよう、子供に寄り添いながら一緒にがんばってあげてください。
また、ダイエットを頑張りすぎて歯止めがきかなくなったり、本来ダイエットが必要でない子が、ダイエットしている子に感化されてダイエットをはじめたりしないよう、親が見守り気を付けてあげましょう。
いつでも子供を見守り応援している言葉をかけて、宝塚受験に向けての体重管理を支えてあげてください。
まとめ
容姿端麗が受験資格にも記されている宝塚音楽学校の入学試験では、『スタイルの良さ=細いか太いか』が一瞬で判断されてしまいます。
そんな宝塚受験生の理想体重は、『身長―115~120キロ』。
宝塚受験生である場合、ダイエットの必要があるのは、
大幅に理想体重を超えている人
理想体重『身長―115』ギリギリではあるが一見太ってみえる人
大幅に理想体重を超えている人は、きちんと専門家の指導の元でダイエットできるよう慎重に受験スクール選びをし、指導していただけるスクールを選んでいきましょう。
そして理想体重ギリギリで一見太って見えてしまう人は
- バレエのレッスン内で、痩せたい部分を特に意識してストレッチする
- 歌のレッスンで、体中の筋肉を意識して使うように歌う
- 普段の生活でなるべく歩く
- 人にみられることを意識して過ごす
この4つを大切にしていきましょう。
そして、この理想体重内であればダイエットの必要はまったくありません。
無理にダイエットを始めてしまうと、体重が少ないのが良い!細ければ良い!と行き過ぎてしまい本来の美しさが損なわれてしまいます。心も正常ではなくなり、元に戻すのも大変です。
そんな宝塚受験を目指す子供の体重管理は、親の支えが何よりも重要になってきます。子供が無理なダイエットをしていないか、細くなることにこだわり過ぎていないかを注意してみてあげましょう。そして、いつも応援していることを言葉で伝えてあげてくださいね。