【宝塚音楽学校受験】合格に向けた1年間のスケジュールを徹底解説

宝塚音楽学校の受験を目指すなら、「1年をどう過ごすか」が合否を大きく左右します。

この記事では、受験生（中学3年生・高校1〜3年生）の方やその保護者の方に向けて、

宝塚受験に向けた1年間の理想的な準備スケジュール

を時期ごとに詳しくご紹介します。

4月〜6月：基礎を固める・自分を知る大切なスタート期

この時期は受験年度が始まったばかりで、まだ実感が湧かないという方も多いかもしれません。

でも実は、この時期こそ「土台作り」にもっとも適した時間です。

バレエ・声楽・面接対応などを一通り体験する

まだ受験準備が本格化していない方も、この3か月で一気に基礎を固めておくことができます。

自分に必要な要素を知ることから始めましょう。

宝塚受験スクールの体験レッスンや入校を検討

自分一人ではわからないことも、専門の先生や同じ夢を持つ仲間と過ごすことで明確になります。

遠方の方は夏期講習への参加も視野に入れて検討をしていきましょう。

自分の体型や所作チェックを始める

受験では第一印象が大切です。

自分のスタイル、立ち方、笑顔、髪型、レオタード姿など、細部まで意識して今の自分を客観的に見ましょう。

そのうえで、

• 自分に今何が必要なのか
• 宝塚音楽学校を受験するにはどのようになっていけばいいか

を受験スクールの先生にアドバイスしてもらいましょう。

宝塚受験においては、自らアドバイスを聞きにいくことが大切です。

受け身では何も身に付きません。

この時期の過ごし方が、1年間の流れを左右します。

心と体の準備を同時に進めていきましょう。

7月〜8月：強化ポイントを明確にしよう！夏期集中レッスンの時期

夏は受験準備を本格化させる絶好のタイミングです。

受験スクールでも夏期講習が行われ、短期間でのレベルアップが可能になります。

6月頃から夏期講習の申込がスタート！

人気のスクールでは定員に達してしまうこともあります。

6月中には各受験スクールのHPをチェックしと申込を完了しましょう。

余裕があれば、見学や体験レッスンを受けるのがおすすめです。

短期集中で実技・表現力を鍛える

通常のレッスンに比べ、より実践的な指導を受けられる機会です。

バレエや声楽、面接指導など、短期間でグンと伸びる受験生も多いです。

遠方の方は夏期講習が大チャンス！

定期的に通うのが難しい場合、この夏を活用することで宝塚受験スクールの先生の指導を受ければ、周囲のレベルを肌で感じることができます。

おそらく普通のバレエスクールやダンススクール、声楽教室に通っている方にとっては、宝塚受験用ののバレエとダンスと声楽が、今まで教わってきたものと少し違うことが分かるでしょう。

コールユーブンゲンはこの時期に5度音程まで暗譜を！

声楽初心者でも、ここで土台を作っておくと秋以降の新曲視唱にスムーズに移行できます。

音符が読めない人は、音源付きの教材などをつかって耳で覚えるようにすることがおすすめです。

しかし、音符を読める訓練は必ずしておきましょう。

面接練習も本格的にスタート！

所作・表情・受け答えのクセを早い段階で修正しておくと、本番で慌てません。

体づくりを見直すなら夏がチャンス！

夏は代謝が上がりやすく、無理のない範囲で体を絞るのに向いています。食事バランスを整えつつ、ダンスレッスンでしっかり汗をかいて、健康的に体を引き締めましょう。

ただし、成長期の体に過度な負担をかけるような無理なダイエットは絶対にNGです。栄養をしっかりとりながら、体力と見た目のバランスを意識しましょう。

この夏の過ごし方で「本気度」が試されます。

本気で宝塚に入りたい気持ちがあるなら、迷わず挑戦してみてください！

9月〜10月：実力の仕上げ期へ。見せ方を磨く

夏が終わった頃からは、“見せる力”を意識した練習にシフトしていきます。

しかし、実力をつける練習も並行して続けて磨き続けてください。

過去の合格者の傾向・体験談を研究する

合格者はどんな雰囲気だったか、どういう準備をしていたかを知ることで、自分の方向性を定めやすくなります。

基礎練習に加えて、表現力を強化

指先まで意識する動き、感情の乗せ方、視線の向け方など、細かな部分で差が出る時期です。

声の響き方・発音・リズムの確認

声楽では技術以上に「聴かせる歌」を意識しましょう。特に響きと口の形は要チェックです。

9月からは“新曲視唱”の強化も！

パッと楽譜を見て歌える力があると、受験本番で落ち着いて対応できます。

願書に添付する写真撮影のリハーサル

この時期に夏の間の努力で引き締まった体になっていれば、写真の撮影のタイミングとしても最適な時期です。

秋から冬にかけて、体が脂肪を貯めこもうとする前に撮っておくことをおすすめします。

この2か月で、基礎から一歩進んだ“舞台人らしさ”を身につけましょう。

11月：本番直前の最終調整＆手続き開始の月

11月に入ると宝塚音楽学校の願書が発売されるもで、受験ムードが高まってきます。

願書の販売が開始（例年11月上旬）

有名書店などで入手可能。ミスを考えて2部購入しておくのが安心です。

課題曲が同封されています！

必ず目を通し、一通り歌ってみましょう。自分に合った曲を選ぶ準備を始めてください。

冬期講習の申込もこの時期から

冬の講習は本番を想定した実践的な内容が多く、自分の課題に直結します。

必ず申し込むようにしていきましょう。

夏期講習を受けたスクールに申し込むのがいいですよ。

※しかし、夏期講習でうけた受験スクールが自分に合わなかったと少しでも思う人は、違う受験スクールに行きましょう。

この時期の冬期講習は、必ず自分に合ったスクールを見極めましょう。

そして同じ受験スクールで3月の直前講習に参加していくのがおすすめです。

受験時の宿泊の手配はこの月中に済ませておく！

宝塚の試験は朝早く始まるため、前泊は基本です。

会場近くのホテルはすぐ満室になるので、早めの予約が肝心です。

願書・課題曲・宿泊手配と、11月は大事な“準備月”。

緊張感をもって丁寧に取り組みましょう。

12月〜1月：仕上げと体調・心の管理に集中

宝塚受験スクールの冬期講習がありますが、年末年始は休みになることが多いです。

この時期に自宅でできる練習を受験スクールの先生に積極的に聞いたりして、休みの間に忘れてしまわないようにするのが大切です。

実技面の最終チェック

歌・踊り・立ち居振る舞いなどを、本番と同じ気持ちで仕上げていきます。

面接対策を強化

声のトーン・語尾の処理・所作まで磨いていきましょう。

課題曲を1月中には決定する！

実際に歌ってみて、音域や歌詞のニュアンスが自分に合う曲を選びます。

冬の体調不良対策をしっかりと

加湿・マスク・睡眠・食事で、風邪やインフルエンザから自分を守りましょう。

試験直前の2か月間は、“自分を整える時間”。

心と体がしっかり揃えば、自然と自信が湧いてきます。

2月〜3月：ラストスパート！最終確認と本番への心構え

緊張感が高まってくる受験1か月前です。

多少の緊張感は、受験に向けてのエネルギーを高めるスパイス！

時には不安にさいなまれてしまうかもしれませんが、その時は練習して体を動かしていきましょう。

願書提出は1月下旬〜2月上旬が目安

記入ミス・提出忘れがないよう早めに準備を終わらせておくのがベストです。

試験直前の模擬試験で自分を客観視

受験スクールの先生からのフィードバックを積極的に受け、自信を最終調整しましょう。

試験本番は例年3月中旬〜下旬

受験当日の動き（集合時間、会場の雰囲気など）も事前にイメージトレーニングしておきましょう。

家族でサポート体制を整えておく

→ 前泊の送迎や持ち物準備などは、家族と共有しておくと安心です。

いよいよ試験本番。ここまで頑張ってきたあなたなら大丈夫。自分を信じて、舞台への扉を開きに行きましょう。

最後に｜努力は「結果」よりも「心の成長」を残してくれる

宝塚音楽学校の受験は、努力すれば必ず合格できる──そんな甘い世界ではありません。

どれだけ準備を重ねても、一次審査のほんの数分間の面接だけで、歌もダンスも披露できずに終わってしまうこともあります。

でも、それでもなお「必要な努力をしなければ、合格は絶対にできない」のもまた、この受験の現実です。

だからこそ、限られた1年という時間をどう使うかがとても大切。

自分にとって本当に必要な努力を見極めて、とことんやり抜く勇気を持ってください。

そのためには、

この3つが、あなたの受験生活を強く支えてくれるはずです。

そしてなにより、「宝塚受験に挑戦できる環境にいること」自体が、とても恵まれているということも忘れずにいてください。

感謝の心を持ち、心を磨くことは、あなた自身の“舞台人としての魅力”を自然と引き出してくれるでしょう。

努力は、たとえ結果に直結しなくても、確実にあなたの中に“宝物”を残してくれます。

どうか、最後まで自分を信じて、悔いのない宝塚受験生活を歩んでくださいね。

あなたの挑戦を、心から応援しています。