劇団四季オーディションを受けたい!
でもバレエや声楽のレッスン歴がなく、舞台に立ったことさえない未経験者だけれど、どのようにすればいいの?
劇団四季!そこは、日本最高峰のミュージカル劇団です。
ミュージカルの舞台にプロとしてやっていきたいと思っている人たちは、殆どこの劇団を目指しているところでもあります。
劇団四季の、素敵な作品の歌や踊りやお芝居をみて『私もやってみたい!』と夢を抱く人は少なくありません。小さい頃からバレエやピアノ、または歌を習ったりしている人であれば、目指そうと思ってレッスンに力をいれていこうと思うことでしょう。そして、必要な努力をかさねれば劇団四季に入ることは決して夢ではないものと思えます。
では、何のレッスン歴も全くない方が、劇団四季に入りたい!と思ったら?
今回は、バレエやダンス、そして歌を習ったことがない方が劇団四季に入りたいと思ったらどうすればよいかをお伝えしたいと思います。
レッスン歴がない人が劇団四季に入りたいと思ったら、決めることが3つあります。
★自分は何のジャンルでオーディションを受けるのかを決める。
★どのくらいのレッスン時間とレッスン期間を確保できるか決める。
★歌、ダンス(バレエ)を習う先生を決める。
それでは詳しく説明していきますね。
自分は何のジャンルでオーディションを受けるのかを決める。
劇団四季では募集している部門が細かく分けられています。
◇研究生
◇演技
◇ダンス・・・クラシックバレエ・ジャズダンス
◇歌・・・ヴォーカルクラシック・ヴォーカルポピュラー
この4つの部門から選ぶことになります。
ここで年齢のことを考えなければなりません。
研究生は18歳以上~25歳以下までという年齢制限があります。
もしあなたが今18歳以下でしたら、劇団四季は学生の入団は許可していないので、学生をしながら歌とダンスのレッスンに励んでください。
もしあなたが今18歳以上25歳以下でしたら【研究生】を目指してダンスと歌のレッスンに今すぐ励んでください。
研究生試験には、歌・ダンス・演技の試験があります。
その上で自分が何の部門を得意にしていくかを決めなければなりません。
まず、レッスン歴がない場合受けたいと思ったとしても、その部門で受けるのは絶対に不可能と思われるものがでてきます。
それは【クラシックバレエ】です。
この部門で受ける人達は大半が幼少の頃からかなり本格的にバレエのレッスンに励み、国内国外のコンクールに入賞したりしているくらいの方が受けに来ています。
超初心者が到底立ち向かえるものではありませんのでこのクラシックバレエで受験するということは論外です。
【演技】も、何の経験もない人が入れるような簡単なものではないので、この部門で受験すということも外した方がいいです。
ただし、演劇部に入っていたり芸能活動している、またはしていたという経験があれば別です。
【ヴォーカルクラシック】も何のレッスン歴がない方にはハードルが高いかもしれません。
この部門では、音高音大出身者や留学経験者、または国内国外の声楽コンクールの受賞者が受けに来ることが多いのです。また音大といっても超難関である東京藝大、国立音大など超優秀な方がオーディションを受けにくることが多いのです。
歌の経験はなくても、小さい頃からピアノを習っていて絶対音感があったり、楽譜が読めたり、音楽の知識に長けていれば、良い声楽の先生に師事し、3,4年くらいみっちりとレッスンに励めばこの部門でもいける可能性は十分にあります。
さて、残るのは、【ジャズダンス】と【ヴォーカルポピュラー】です。
私が歌やダンスを教えていた経験からいいますと、超初心者は殆ど【ヴォーカルポピュラー】を選択しオーディションを受けます。
誤解しないでいただきたいのですが、ヴォーカルポピュラーが一番簡単というわけではありません。
しっかりと正しいレッスンをうけ練習をすれば、可能性があるということです。
【ヴォーカルポピュラー】を選ぶ場合は、必ずダンスやバレエのレッスンも必ず受けて下さい。
歌は体中の筋肉を使って歌いますのでダンスを習い体の使い方を知ることは、歌の上達のサポートになります。
こちらの記事では、レッスン未経験者におすすめのレッスンスクールを紹介しているのでぜひ参考にしてください。
>>劇団四季に入りたい未経験者におすすめのヴォーカルレッスンスクール
【ジャズダンス】を選んだ方がいい人もいます。
- 身体能力が元々高い方
- 体が比較的柔らかい
- 体を動かすことが好き
- ダンスレッスンに励む時間が十分にあるという方
上記の方は、ジャズダンスを選んだほうが受かりやすいです。
しかし、ジャズダンスを選んだとしても歌のレッスンは必ず受けてください。
歌の試験はどの部門でオーディションを受けようが必須科目です。
どのくらいのレッスン時間とレッスン期間を確保できるか決める。
何で受けるかを決めたら、今度は自分がどのくらいのレッスン時間とレッスン期間を確保できるかを考えます。
劇団四季に入りたい!と思ってすぐにオーディションを受けても、何のレッスンもしていなければ当然受かりません。
レッスン期間をどのくらいかけることができますか?
18歳の方なら、研究生の年齢制限である25歳まで約6,7年あるのでこの6年にレッスンに通い時間をかければかなり実力をつけることができます。
19歳の方なら5,6年、
20歳の方なら4,5年、
21歳の方なら3,4年あるので実力がある程度はつくことができると思います。
22歳~23歳の方は、2,3年しかありません。
2,3年で劇団四季研究生に受かる相当の実力がつくようにするには、レッスン時間を増やすしかありません。
週2,3回程度のレッスンでは到底合格できないということを覚悟してレッスンに励んでください。
24,25歳の方。
タイムリミットが、1,2年しかありません。
劇団四季に本気で入りたいなら、まず1年、四季合格を目指すために使ってください。
または、もう3,4年研鑽を積み団員として四季に受けるという選択を考えるのもいいと思います。
25歳より上の方は、研究生を受けることができません。
団員あるいは即戦力として入るしかないので、何年自分が四季を目指す環境を作ることができるか、を考えて判断していきましょう。
この場合、ご自身が団員として受けるには何等かの芸歴が必要になってくると思いますので、四季以外の様々なミュージカルオーディションを受け舞台経験を積んでいくのが非常に大切になってきます。
正直、努力が必ず報われるという世界ではありませんが、あの舞台に立ちたいという強い気持ちを持って、実力を着実につけていけば可能性は大きくなっていきます!
歌、ダンス(バレエ)を習う先生を決める
受ける部門とかけられることのできるレッスン期間を決めたら、歌とダンスを習う先生を決めます。
歌の先生を選ぶ重要なポイント
・基礎をしっかりと教えてくれる。
・劇団四季の歌い方について詳しく、合格者を輩出している。
劇団四季のヴォーカルの基礎は声楽にあります。ヴォーカルポピュラーを選んでも声楽は学んでいくことをおススメします。
そして楽譜は必ず読めるようになりましょう。
>>こちらの記事では、劇団四季に入りたい未経験者におすすめのヴォーカルレッスンスクールを詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。
ダンスの先生(レッスン教室)を選ぶポイント
・基礎をしっかりと教えてくれる。
・レッスン数がたくさんある。
ダンスの実力の向上は、レッスンを受けた回数に比例することが多いです。
毎日のようにレッスンがあり、レッスン数が豊富なスクールを選んでいきましょう。
まとめ
レッスン歴がない方が『劇団四季に入りたい』と思ったら、
- 自分は何のジャンルでオーディションを受けるのかを決める。
- どのくらいのレッスン時間とレッスン期間を確保できるか決める。
- 歌、ダンス(バレエ)を習う先生を決める。
この3つのことを決めていきましょう。
そして決めたら、すぐにでもレッスンに通い実力をつけるために日々練習に励んでください。
時間は当然かかります。
最低でも3,4年の修業期間をみっちりと過ごしてから、実力をつけオーディションに挑むことをおすすめします。