劇団四季のオーディションにおいて、悩むものひとつ。
それは台詞審査ではないでしょうか?
演技志望の人や演技を習った人、ミュージカル舞台の経験があれば、台本などを持っていて何をどのように言えばいいか分かると思います。
しかし、ダンスやヴォーカル、研究生を志願する人は、
『私、演技未経験だし・・・』
『オペラの舞台なら立ったことあるけれど、台詞なんてやったことない』
『バレエは話さない芸術だから演技なんてやったことない』
という方が多いのではないでしょうか?
今回は、劇団四季オーディションで課題にある台詞、について書いていこうと思います。
- 台詞は、何の台詞を言えばいいのか?
- 台詞は、どこから入手するのか?
- 台詞は、どのように言えばいいのか?
それでは詳しく説明しますね。
応募要項から分かること
台詞課題の台詞は、何を言えばいいのか?
これが一番悩むところだと思います。
応募要項や応募票には、特に何も書かれていません。
録音した台詞の台本、場面、作者を明記するよう指示されているのみです。
指定がないんですね。
ということは、何でもいいのですよ♪
台詞は、何の台詞を言えばいいのか?
では実際、何の台詞を言えばいいのか?
私がレッスンをして合格した生徒さんたちが実際使った作品を紹介しますね。
戯曲から選ぶ
戯曲から選び、その中で3~5行くらいある台詞(独白)の部分を選びました。
戯曲は、演劇の上演のために執筆された脚本や、上演台本のかたちで執筆された文学作品。戯曲を書く者のことを劇作家と呼ぶ。
wiki
私がおすすめしていたのは、言葉が美しいシェイクスピアの作品です。
オーディションを受ける生徒さんの魅力が生かせて、書類に添える写真からも想像できるキャラクターで、選んだ歌とキャラクターが似ている感じがする台詞を一緒に選びました。
真夏の夜の夢、ロミオとジュリエット、じゃじゃ馬ならし、十二夜、ウインザーの陽気な女房たち・・・
どれも難しく思えるかもしれませんが、映画にも舞台にもなっている作品が多いので、親しみがあり比較的言いやすい台詞だと思います。
劇団四季の作品から選ぶ
劇団四季の作品から選ぶ方もいらっしゃいました。
こういう方は
・前年度、書類審査を通過していてその時の課題台詞をそのまま次のオーディションに使った
・どうしてもこの役がやりたい!という強い意志がありDVDをみて台詞を起こした
・歌の前にある台詞が元々あり、その台詞を使った
という方でした。
おすすめ台詞がある作品
比較的言いやすい台詞がそろっているので、参考になると思う作品を紹介しますね。
どの役名のどの台詞をいうといいのかは、人によるので、どうしても分からない場合はお気軽に質問してくださいね♪
台詞は、どこから入手するのか?
シェイクスピアなどの戯曲は、書店で売られている本で十分です。
劇団四季の作品から台詞を言う場合は、販売されているDVDから台詞をおこしてみるといいと思います。
どちらも注意してほしいことなのですが、作品の中のいち台詞だからといって、その場面だけを見ていうのはやめましょう。
しっかりと内容を把握して、その中で自分がもっとも共感できる、自分の声がしっかりと出せる、キャラクターに合っているものを選んでください。
台詞は、どのように言えばいいのか?
劇団四季の台詞課題の台詞は『はっきりと大きな声で』というのが大切です。
劇団四季の台詞の言い方をうわべだけ真似るのは、避けましょう。
劇団四季で行われているトレーニングを教えているレッスンの先生に師事していて、それを正しく積み重ねているのであれば別ですよ。
四季の台詞は、見様見真似でやらないことをおすすめします。
正しくない方法でやってしまっていたら基礎力の無さがバレてしまうだけです。
審査員は見抜きますからね。
オーディションに合格すれば、四季の台詞訓練をさせられますので、そこで覚えればいいのです。
オーディションで見られるのは、『はっきりと大きな声で台詞が言える素質があるかどうか』ということです。
まとめ
私が今まで指導してきた合格した生徒さんから思う私の見解ですが、
台詞課題は、演技志望の方以外は、四季のメソッドに合う声をしているかどうかをみられるものではないかと感じております。
劇団四季のメソッドというのを前代表の浅利慶太さんが本で書かれています。
四季のメソッドを作った方が書いたものなので、目を通すべき一冊です。
劇団四季は何を求め何を目指してどんな人が四季で必要かきっとわかるでしょう。
台詞課題のヒントがたくさん書かれていますよ。